【イベント終了】 2024年7月12日京都KOINで開催!京都で若者とキャリアについて語り合う。対話型イベント「ソーシャルキャリアの歩き方」に登壇
ご参加ありがとうございました
企画概要
京都市では、市民、企業、NPO、大学などの多種多様な組織や個人が社会的課題の解決に挑戦し、過度の効率性や競争原理とは異なる価値観を広げるため、京都市ソーシャルイノベーション研究所を設置して、社会的企業の認定やネットワークの形成など、様々な取組を推進しています。
この度、海外の社会起業家が歩んできたキャリアと東日本大震災後の子どもたちのキャリア支援事例を基に、より良い未来をつくる働き方「ソーシャルキャリア」について登壇者・参加者が一緒になって考えるイベントを開催します。
「起業までは無理だけど、社会をより良くしていく会社やそこで働く人に興味がある」「自分の身近な関心や違和感と、自分の働き方やキャリアをどう結びついていくのか知りたい」など持続可能な社会と自分の働き方について考えている学生、若手社会人等の方、是非ご参加ください。
公式サイト
https://open.kyoto/calendar/10305
開催概要 | |
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日時・場所 | 2024年7月12日(金)18:30 ~ 20:30 【第1部】 18:30~19:30 トークセッション「ソーシャルキャリアの歩き方」 【第2部】 19:30~20:30 ダイアログ 「ソーシャルキャリアについてともに考える」 【会場】京都経済センター3階 KOIN(京都市下京区函谷鉾町78) |
形式 | 対面開催 対象 学生・若手社会人等 |
参加費 | 無料 |
定員 | 50名 お早めにお申込みください。 |
お申込方法 | 公式サイトよりお申し込みください 【お問い合わせ】京都市役所 産業観光局 地域企業イノベーション推進室 chiikikigyo@city.kyoto.lg.jp |
お申込期限 | 2024年7月11日(木) |
主催・共催 | 主催 京都市(京都市ソーシャルイノベーション研究所) 共催 特定非営利活動法人アプカス、京都大学大学院 人間・環境学研究科 学術越境センター |
協力 | 一般社団法人ぼくみん |
第1部 トークセッション「ソーシャルキャリアの歩き方」
第1部トークセッションでは、国際協力、ソーシャルビジネス、若者キャリア支援といったソーシャル分野で長く仕事を続けているアプカス石川氏、次代の創造工房高土氏のこれまでの歩み、特に、キャリアの分岐点になるような瞬間にどういったことを考え行動したかという「キャリア分岐時の決断」に焦点を当てたお話を伺います。
両氏の発表の後は、SILKコーディネーターが加わり、両氏の人柄や仕事への思いを深堀りします。
・海外での社会起業家事例(特定非営利活動法人アプカス 代表理事 石川直人)
石川直人
NPO法人アプカス/Kenko1st Organic
Profile
大学卒業後、環境教育のJICA海外協力隊員として偶然スリランカへ。帰国が迫った2004年にスマトラ沖津波に遭遇し、国際支援の現実を知る。その後、NGOセクターで被災地支援や地域開発事業に従事し、現場経験を積む。2008年にNPO法人アプカスを立ち上げ、災害、農業、教育、環境、障がい者分野の事業を数多く実施。近年はソーシャルビジネス分野に注力し、国際協力機関、大学、民間企業との共同事業も行う。スリランカ人も驚くシンハラ語の使い手。
海外でのソーシャルキャリア事例として発表を行います。大学卒業後から20年間、スリランカの小さなNGOとして何とかソーシャルキャリアを繋いで来れた「人生の分岐点」には何があったのか、今回の発表を通して自分たちの歩みについてまとめ直す貴重な機会をいただきました。
短い時間ではありますが、若い皆様の「初めの一歩」をそっと後押しできるような内容にできればと思います!
・東日本震災後の子どもたちのキャリア支援事例(特定非営利活動法人次代の創造工房 高土聡子)
高土聡子
NPO法人 次代の創造工房
Profile
大学卒業後、日本最大手の介護会社へ。企業の急成長と消滅を経験。2011年、人生一度きりと世界一周約40カ国の旅へ。スポンサーを取得し世界各国からオンライン授業「世界教室」を実施。帰国後からNPO次代の創造工房のSupport Our Kidsプロジェクトにて、各国大使館や著名人と共に、東日本大震災で被災した学生達の自立支援活動に従事。2017年よりセブ島を舞台に日本の学生達と将来について本気で向き合うCebu Campを主催。近年は日本50%、フィリピン30%、その他の国20%にいながら、NPOやCebuCampに加え、複数の企業をサポートしている。
東日本大震災で被災した青少年の心の傷を「癒す」目的で始めたプログラムを開始しましたが、リーダーシップや次世代育成へとミッションがシフトしていきました。15年間支援を継続し、すでにプログラム1期生は20代後半です。これらの経験から、「状況に応じて変化する柔軟性」、「関心を持ったことに、まずは自分のできる範囲で始めてみる大切さ」を皆さんと共有できればと思います!
・コーディネーター(京都市SILKイノベーションコーディネーター 井上良子)
井上良子
協奏実践研究家、京都市SILKイノベーションコーディネーター
世界人権問題研究センター専任研究員(ビジネスと人権)
一般社団法人リリース プロジェクトコーディネーター/リサーチャー
Profile
福岡市生まれ。九州大学法学部卒業・法科大学院修了後にアジア各地で社会起業家に出会い、2010年よりユヌス・ソーシャル・ビジネス研究センターで創業支援や教育プログラムの企画・運営に従事。2017年からはNPO法人クロスフィールズにて、企業向けの留職プログラムやフィールドスタディ事業を担当。 海外の現場から学んできた知見をもとに、日本の文化や知恵が蓄積された京都からグローバルに発信したいと2020年より非常勤で現職。2021年からは企業のwell-being経営や地域に根差したソーシャル・イノベーションの創出プロセスを実践的に研究している。
キャリア選択に当たり、単に職種や業種を選択するのではなく、仕事を通じて周りや社会がどうあることを自分は望んでいるか今でいう「人生のマイパーパス」を見つけることが重要だと考え、「ソーシャルキャリア」という企画テーマを設定しました。一瞬、華やかに見えるソーシャルキャリアの事例に垣間見える紆余曲折のプロセスを知り、より多様な生き方について考えてみる、そんな時間にできればと思います!
第2部 ダイアログ 「ソーシャルキャリアについてともに考える」
第1部のトークセッションを受けて、参加者を含め、「自分たちのやりたいことってなんだ?」という原点に立ち返り、それを叶える方法についてコーディネーターと共に対話を重ねていきましょう。その先に何が見えるかは、当日の会場で!
関連資料
一般社団法人ぼくみんさんによるワークショップ資料とワークショップ内での参加者のコメントを掲載いたします。
参加者コメント
1、第1部で印象に残ったこと、モヤモヤ、疑問に思ったこと
ソーシャルキャリアとそうじゃないキャリアの境目って何?
社会課題をあれこれ知り過ぎると、逆に何をしようか絞れないところもあり、どう考えたら良いのだろう?
不安がないのがすごいと思った!
「社会課題」って何なのかなーって最近思います。私たちの視点から「課題」って定義するのは違和感があります…
教育が良ければいい社会が作れるというような概念が根底にあるような感じがしましたが、本当にそうなのだろうか?
(キャリア選択が)たまたまというのは、引き寄せの法則が働いているように感じる
たまたまって必然的な偶然なのかも
援助されている側の援助漬というワードが日本でもいろんなところであると思いました
援助漬けにならないような支援というキーワードが印象的でした!
2、ソーシャルキャリアをあなたなりの言葉で言い換えてみると?
自己を超越した視野で欲求を持つこと
自分のやりたいと社会のニーズのバランスを公平に保ちながら積み上げる社会経験
収入の源泉の一部もしくは全部に、社会課題からの収入が含まれる職業選択
ソーシャルキャリア→社会との関わりを考え働くこと
ソーシャルキャリア←当事者じゃない方からの呼び方
利他主義と好奇心の塊
利己と利他の融合
Win-Winな働き方
地域や社会と関係を紡ぎながら働く生き方
社会が対象の支援(営利が一番の目的ではない)
実現のためになるべく誰かや何かを犠牲にしないことを考える
自分が幸せ、そしてまわりも幸せ
地域で住んでいる人と密に関わって働くこと。
みんなが笑顔になれる
社会の中で自分がやりたいことを主体的にやること
社会の幸せとキャリア成長が重なっているキャリア
ひまつぶし
誰かのためになる
わたしっていいことしてるわ〜
3、ソーシャルキャリアを歩めそう/歩めている度合は?
70%
簡単にわからん
80%残りの20%をこれから
歩んでる90%
歩めそう50%
70
100%
わからん
100%
10%(ぼんやりしたいことはあるけど何をやればいいか分からないしやれていない)
歩みたい、からいずれは歩めそう/半年で5%
50%
歩めると信じる
まだまだ駆け出し途中 30%
64%
歩めている20%
歩めそう60% 歩めている30%
6割くらい歩めてる。。
自分は歩みたいが、0
60%
4、ソーシャルキャリアを阻むものは?
自分自身と近しいひとの「普通」へのステレオタイプ
事業性、ステレオタイプ、ライフプラン
他の人とは違うかもしれないという不安
常に自分
搾取構造
個人としての、継続収入確保のイメージがつかないことによる不安
根拠のない常識
思い込み
エゴと需要のバランス
おかね
周りの目とか気にする気持ち
他者と比較してしまう感覚
自分がかけてるストッパー
スタミナ
本気になれる度、頑張れる度
いろいろありすぎてどれも手をつけられない。社会のコマになっちゃう
お金とプライド
どのソーシャルにとっての「よさ」かは決まっていないこと
ソーシャルキャリアへの情報のなさと年収
新しいことを行うので、共感を得るまでにメンタルと体力持つかな。。
時間 仕事から解き放たれるなら…
・コーディネーター(京都市SILKイノベーションコーディネーター 田中 慎)
田中 慎
税理士 / 中小企業診断士
税理士法人田中経営会計事務所
代表社員 株式会社でかいうつわ 代表取締役
長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科 非常勤講師
Profile
29歳で税理士登録後、幅広い経営相談に対応するため中小企業診断士の資格も取得し、2016年税理士法人田中経営会計事務所設立。中小企業支援においては、経営戦略策定からクラウド会計・ITツールを活用したバックオフィス業務の効率化支援を得意とする。税務だけの領域ではなく企業のバックオフィス担当者の支援をするためSOU-MU NIGHTを主催し、コミュニティを形成。SILKの考え方に共感しイノベーションキュレーター塾第1期に参加。「社会変革×会計×DX」をフィールドに、2017年より非常勤で現職。
SILKでは、社会的企業を応援するほか、若者と社会的企業のマッチング、大学と社会的企業の連携にも取り組んでいます。SILKと若い世代の皆さまとの接点をこれからももっと増やしていきたいと思いますので、ぜひご参加ください!
・ファシリテーター(一般社団法人ぼくみん 大澤 健)
大澤 健
一般社団法人ぼくみん 理事
Profile
1997年滋賀県大津市生まれ。学生時代から滋賀の若者の機会創出を軸に、地域づくりに携わる。京都大学文学部在学中の2020年8月、SOCIAL WORKERS LABに参画し、卒業後もコーディネーターとして活動を継続。現在は、東京での「ふくしデザインゼミ」、滋賀県高島市での「未来のジャム」など各地のプロジェクトのコーディネートをしながら、多世代・多分野協働のまちづくりに取り組む。趣味はカメラと旅。
・ファシリテーター(一般社団法人ぼくみん 佐藤 由)
佐藤 由
一般社団法人ぼくみん
Profile
2001年札幌市生まれ。授業やSWLABのイベントでソーシャルワークを学ぶうちに、人と人がそっとつながり支えあう「ふくし」的な生き方を大切にしたいと考えるようになる。昨年は休学して全国のローカルな福祉をたずね、「地域と福祉」について考えを深める。これまでのふくしデザインゼミでは参加学生として取材や執筆を担当しつつ、運営チームとしてメンバーとの関わりづくりやフォローアップにも取り組む。
イベント参加レポート(京都市産業観光局WEB)
京都市産業観光局 地域企業イノベーション推進室のWEB「私たちが紡ぐ、これからの1000年。」内に、当イベントの参加レポートが掲載されました。
イベント参加後の声
「ソーシャル」(社会的に価値があること,善いこと)は,キャリアの設計や働き方の選択で最近はだいぶ浸透してきた観点なのではないかと感じます。
とは言え,そもそも「ソーシャル」とは何か,独りよがりの善にならないか,自分でもできるのか,何からはじめればよいのか,など,一人で考えていてもわからないことが多いですね。
今回のイベントでも参加者それぞれが抱える良い意味でのモヤモヤを共有する場になりました。
「ビジネス」だけではないソーシャルな働き方,生き方という意味で,ソーシャル「キャリア」というネーミングも絶妙で,参加者の多くが同じ方向をむいて議論できて良かったです。
前田 昌弘 / 京都大学大学院 人間・環境学研究科
イベントリーフレット
アクセス
2024年7月12日(金)18:30 ~ 20:30
【第1部】 18:30~19:30
トークセッション「ソーシャルキャリアの歩き方」
【第2部】 19:30~20:30
ダイアログ 「ソーシャルキャリアについてともに考える」
【会場】京都経済センター3階 KOIN(京都市下京区函谷鉾町78)