【記事】私たちはなぜ入管収容者支援とウィシュマさんの死の真相究明にとりくむのか

START学生メンバー・千種朋恵さんインタビュー

【出典元】https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021080200007.html

「人なつっこい人」 ウィシュマさんの印象

 ――STARTは昨年12月以来、ウィシュマさんと面会を重ね、入管に対して「入院、点滴を」「仮放免を」などと申し入れてきましたね。きっかけは?

 名古屋入管の収容場の同じ区画に収容されている方から、ウィシュマさんのことを聞いて面会しました。体調が悪化してからは2日に1回くらい、できれば毎日、メンバーが会っています。私自身は2月上旬に2回、面会しました。

 ――どんな方でしたか。会ったときの印象は?

 2回とも途中で嘔吐し、面会が中止になったので、「危ない状況だな」と感じました。

 それから、すごくフレンドリーというか、人なつっこい、人に関心を寄せる方なのかなという印象がありました。初めてあった時、ウィシュマさんは「寝ていると支援者の顔が浮かんでくる」と話し、STARTの学生メンバーの名前もしっかり覚えていました。アクリル板越しに私のほうに手を伸ばして、「よろしくお願いします」とあいさつしてくださいました。

 1回目に面会した時はふらついた状態で職員に支えられながら、2回目は車イスに乗って面会室にこられました。ウィシュマさんは「歩けない。だけど職員からは『リハビリだから歩いて』といわれる」といっていました。「ロッカーに預けてある荷物を取りにいきたいから、手伝ってほしい」と職員に頼んだら、「一人で歩いてとりにいって」といわれたと。すでに何回か転倒されていたと思うんですけど、一人で歩くのが怖いから荷物をとりにいけないんだと話してくれました。その時はほんとに怒りというか、「何やってんだ。どこがリハビリなんだ」と強く感じましたね。

以降は、出典元でご覧ください。

【出典元】https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021080200007.html

APCAS

 私たちもスリランカと日本で活動してきたNGOの端くれとして、大変気にかかるニュースです。詳細まではフォローできていないのですが、インタビューを受けた学生さんの思いと勇気、そしてこれまでのウィシュマさんとご家族への地道な関わりにも、合わせて感銘を受けました。

 若い女性が必要な医療すら受けられず絶望的な不信感の中で亡くなるという大変心の痛むニュースではありますが、「日本人が外国で同じ境遇に合ったらという取替可能性の視点」で、ぜひ封鎖的な入管制度の問題点の改善に繋げて欲しいと思います。