【記事】未熟なジャックフルーツが代用肉として欧米で人気

スリランカ産のジャックフルーツはいかが?

 この「英名ジャックフルーツ=パラミツ(波羅蜜)」とは、木の幹に沿ってポコポコと大きなコブのような実をつけるトロピカルフルーツの一種。東南アジア、南アジア、アフリカ、ブラジルで果樹などとして栽培されています。原産はインドからバングラデシュと考えられているそうです。

熟したフルーツも芳醇な香りでおいしいのですが、熟し切る前の状態の果実は、実は、環境意識や代替肉として、世界的に人気が高まっています。

最近、スリランカのサプライヤーさんに話を聞く機会がありましたが、北米やイギリスにジャックフルーツの水煮缶詰を大規模に輸出しているそうです。カナダでは、味付け加工したジャックポークも人気だとか。

スリランカではカレーとして日常的に消費

Sri Lankan Jackfruit Curry (Polos Curry)

【レシピ掲載元】https://www.theflavorbender.com/sri-lankan-jackfruit-curry-polos/

APCAS

熟す前のジャックフルーツは、スリランカでもよくカレーに使われます。個人的には熟れたジャックフルーツのドライ品(ドライジャックフルーツ)も、マンゴーとも違う独特の豊かな香りと舌触りが楽しめて大好きです。

【記事】まるで肉のような食感のジャックフルーツがベジタリアンブームの英国で脚光(日本食糧新聞/2020.05.12)

ベジタリアンブームのなかで新たに英国市場に登場したジャックフルーツが、ヘルシーな肉の代替品としていま注目を集めている。ジャックフルーツの人気の背景や商品化の利点などを紹介する。

インドでは大半が捨てられていたジャックフルーツ

環境保護や健康意識の高まる英国では、肉の消費量が年々減少し、フレキシタリアンやベジタリアンが増えている。
そのため、肉の代替品への関心が高まっており、マイクロプロテイン製品や豆腐、キヌア、豆類の消費量が増加している。そこに新たに登場したのがジャックフルーツだ。

プルドポークに似た味わいに

なぜ、ジャックフルーツが肉の代替品になるのだろうか? それは従来の肉代替品において実現できなかった「肉の食感」を備えているからに違いない。英国では、たくさんのレストランがジャックフルーツ使用の独自のメニューを開発し、売り出している。

例えば、ピザ・エクスプレスでは「Vegan puttanesca pizza 」、グルメバーガーキッチンでは「Jack in a bun」にジャックフルーツを使い、ベジタリアンメニューに新たに加えた。料理方法としては、プルドポーク風が最適であると言われるほか、さまざまなレシピが料理番組や雑誌などで紹介されている。

【出典元】https://news.nissyoku.co.jp/column/ladd20200512

ちなみに日本でもジャックフルーツの実を買えることがあるようです

日本での販売時の写真。なかなか驚きの価格です笑 https://ja.wikipedia.org/wiki/パラミツより

農村でもジャックフルーツの木が大切にされていました

 ジャックフルーツは、以前、中部州の地滑り被災地の支援中、幼稚園・学童施設を改修してほしいという要望をいただいた村に訪問した際、おもてなしとして、村のお父さんがササっとジャックフルーツの木に登り、甘いジャックフルーツを振舞ってくれた記憶があります(常温でしたが笑、濃厚な甘さに疲れも癒されました)。その際、お父さんが切り分けたナイフが、樹脂でベタベタになっていたこともすごく覚えています。
 なんとも不思議で面白い植物です。

ジャックフルーツを振舞ってくれた村での放課後学習の様子。村の若い女性が先生でした