【満員御礼】無事終了しました!来場された皆様、登壇者の皆様ありがとうございました。

【写真データ共有】当日の全体写真データは下記よりダウンロード可能です(期限2024年3月末まで)

https://npoapcas.app.box.com/s/eqys2ugty871f810q2ybfvjrxyhhe3e0

スリランカ各分野の専門家・研究者が京大に集い,「スリランカの食」を入口に、立場や分野を越境しながら、スリランカのディープな魅力や社会課題を語り合う。専門家に限らず,スリランカについてもっと知りたい人,海外での活動に関心がある若い世代や学生の参加も大歓迎!

日程:3月2日(土)11時〜16時30分
会場:京都大学吉田南構内吉田南1号館1共24

お問い合わせ:srilanka.ku2023@gmail.com

企画概要

『舌で知り,頭で味わうスリランカ』は、スリランカに関係する各分野の専門家と実務者が京大に集い、皆様の感性と知性を刺激する試みです。
登壇者の共通点は、「南アジアのスリランカという異国で様々な出会いを繰り返し、感動や無力さを味わい、考え、学び、今なお試行錯誤を繰り返しながらスリランカに関わっている」こと。

 今回のイベントは、コロナ禍で新たな世界との出会いが制限がされてきた時間を経て、スリランカという刺激が強めの異国でのディープな経験や知を共有する形で、改めて若い世代の皆様、市民の皆様に新たな世界への扉を開けていただく契機になればという思いで、企画しました。

 またこの企画では、『各登壇者の専門や活動領域が違っても、スリランカという共通の地域で遭遇した驚き、感動、知見、課題意識をより近くに、よりリアルに参加者の皆さまに感じてもらう事』を共通テーマとしました。その上で、既存の学問や認識の枠を超えた新たな発見が、この時間の中で立ち現れてこないか、そのために登壇者もまた一参加者として皆様と考えていくジャズセッションのような時間にできればと願っています。
 皆様のご参加をお待ちしております。

「舌で知り,頭で味わうスリランカ」リーフレット

開催日時・場所

日程:3月2日(土)11時16時30分
会場:
京都大学吉田南構内 吉田南1号館1共24

イベントスケジュール

第1部 スリランカの食を知る(スパイス×農業×起業)

スリランカの食文化に欠かせないスパイスとカレーを切り口に、現地駐在20年を迎えるNGOワーカーが切り拓く農業分野のソーシャルビジネスを語る。実務者視点の刺激的なトークは、どう進むか予測不能。名店カラピンチャ店主、カレーに青春を捧げる京大カレー部も登壇!?

11時〜
 ■スパイスの聖地。スリランカの魅力 【スパイス X カレー】
    濱田祐介 (カラピンチャ)   
12時〜
 ■昼休憩
12時30分〜 
 ■揺れるスリランカの食と農業【循環型農業 X 社会起業】
    石川直人(NPO法人アプカス・Kenko 1st)
                 
 ■フリートーク・セッション(京大カレー部も交えて)
    田畑智佳子(司会進行・聞き手)

第2部 スリランカの今を味わう(社会経済×紅茶×文化)

債務不履行、インフレなど経済問題に揺れるスリランカの現状報告に加え、世界的に有名なセイロンティの世界と歴史で繋がる建築研究、スリランカの奥深い伝承医療に着目した文化研究を紹介。研究者の思い、現地でのエピソードも含め、対話形式でスリランカの今を共に味わいたい!

14時~
 ■スリランカの社会・経済を展望する【社会・経済】
   荒井悦代(日本貿易振興機構アジア経済研究所)
 ■伝承医療からみるスリランカの今 【文化 X伝承医療】
   梅村絢美(文化人類学,名古屋大学医学部)
 ■紅茶と建築からみるスリランカの今【紅茶 X 建築】 
   前田昌弘(建築学,京都大学人間・環境学研究科)
15時30分〜
 ■日本の水に合った紅茶の淹れ方(休憩含む)【紅茶 X 社会起業】
   松本玲奈(エーゼットティーズOSAKA)
15時45分〜 
 ■フリートーク・セッション& まとめ
16時30分 終了

登壇者紹介&Message

濱田祐介(スパイス / カラピンチャ オーナーシェフ) 

濱田祐介(カラピンチャ オーナーシェフ)

1977年、大阪府東大阪市生まれ。スリランカ料理店「カラピンチャ」(神戸市灘区)のオーナーシェフ。

2004年、初めて訪れたスリランカでの食事、人、文化に感動。その後も何度もスリランカ を訪れ、友人や知人の家庭などでスリランカ料理を探究。2011年に現地のレストランに勤務。帰国後、2012年、神戸市灘区のシェアキッチンを利用して、妻と共に週に2日間の営業でスリランカのライス&カリーの提供を始める。そして、2013年、現店舗を開店。現在も1年のうち1ヶ月程度はスリランカに滞在し、変化を遂げる食文化の観察、伝統的な料理の探究などを行う。

2014年、自店で使用するスパイスの品質と供給体制を安定させるため、スリランカの大手スパイスメーカー「ルフヌフーズ」と提携し、スリランカ産のスパイスや食材の輸入を開始。現在では店舗や卸し、オンラインでの販売も行う。2019年、大阪で行われた食のイベントのメイン企画として、スリランカで知らない人はいないほど有名な料理人、Dr.パブリス・シルワを日本に招待し、調理及び運営をサポート。在日スリランカ人も含むたくさんの来客で盛り上がる。

2020年、京都のインド料理店「タルカ」の小此木大氏、大阪のネパール料理店「ダルバート食堂」の本田遼氏と共著で「ミールス、ダルバート、ライス&カリー」(LLCインセクツ)という、南インド、ネパール、そしてスリランカ料理のレシピと食文化を紹介する書籍を出版。

プレゼン資料データ – 濱田 祐介

石川直人(食と農/アプカス、Kenko1st Organic代表) 

石川直人(アプカス、Kenko 1st代表)

海外協力隊隊員(環境教育/北中部州)としてスリランカへ。2004年にスマトラ沖津波に遭遇し、被災地の現場と被災者支援の現実を知る。その後、スマトラ沖津波被災地の復興支援のため、日本の大手NGO、現地NGOでプロジェクトに従事。2008年には、NPO法人アプカスを立ち上げ、現在まで数多くのプロジェクトを同国に駐在しながら、立案・実施してきた。
近年は、国際協力活動分野の中でもソーシャルビジネス分野に注力し、有機農産品ブランド「Kenko 1st Organic」、視覚障がい者が働く指圧サロン「Thusare Talking Hands」などをスリランカで運営している。シンハラ語の使い手で、同国の内情や文化にも精通し、日本とスリランカを繋ぐ貿易やコンサルティング事業も並行して行っている。

プレゼン資料データ – 石川 直人

松本玲奈(AZ Teas OSAKA)

松本玲奈(AZ Teas OSAKA)

海外協力隊バレーボール隊員(19-2派遣/派遣先 スリランカ教育省)としてスリランカへ。世界三大銘茶ウバ茶の産地が任地で、フレッシュなウバ茶、ウバ茶ミルクティーを1日3回飲んだ2年間。そこで、紅茶の奥深い世界に開眼。その後、短期ボランティア、日本の海運会社の現地法人勤務後、現在は、特別支援教育の仕事と共に、姉妹で紅茶葉専門店「Serendiva THE TEA BOUTIQUE 大阪心斎橋」を運営。

【松本さん参加後コメント】

今回登壇させて頂きありがとうございました。
荒井先生、梅村先生の部分は紅茶作りでゆっくり聞けなかったので次回はフルコミットして参加させていただければと思います。前田先生のお話を聞いて、長屋プロジェクトの背景が分かりとても興味を持ちました。また今回様々なテーマ、切り口から話をしましたが、全然違う分野でも繋がっているところがあって、新たな発見もたくさんあり勉強になりました。私はどちらかというと、現場実践派でしたが、このように学術的に見る視点は新鮮で貴重な機会となりました。ありがとうございました!

(次回以降のテーマとしては)、宗教、文化、教育、福祉、スポーツ色々なテーマできそうですね!

プレゼン資料データ – 松本 玲奈

田畑智佳子(聞き手/アナウンサー/アーユルヴェーダ・フードアーキテクチャーアドバイザ)

田畑智佳子(アナウンサー)

NHK 京都放送局キャスターを経て、2007年にフリー。現在、テレビ・ラジオでのアナウンサー業に加え、取材、講演等を行う。専門家として政府公認アーユルヴェーダ・フードアーキテクチャーアドバイザーも務める。

荒井悦代(日本貿易振興機構アジア経済研究所)

荒井悦代(日本貿易振興機構アジア経済研究所)

1990年にアジア経済研究所に入所。以来スリランカを担当。1994~96年、ペラデニヤ大学、2008~2010年スリジャヤワルダナプラ大学に籍を置く。単著に「内戦終結後のスリランカ政治ーラージャパクサからシリセーナへー

【荒井さん参加後コメント】

(今回の発表の中では)、すでに知っていることでも、料理人さん(濱田さん)目線での説明は面白かったです。また、松本さんの紅茶レクチャーは一生の宝になりそうです。
(今回の当イベントへの参加を通して)、熱量が伝ってきました。自分の発表に生かしたいです。交流の機会も設けられて、久しぶりのリアル交流はとても新鮮でした。
(次回のアイデアとして)、コロナ前のアジ研で昼休みに数か月に一度開催していて面白かったので、スリランカ版ビブリオバトルとか(好きな本を紹介しあう)のも楽しそうですね。

梅村絢美(文化人類学/ 名古屋大学医学部)

梅村絢美(名古屋大学医学部)

2008年夏、アーユルヴェーダに憧れ、スリランカを訪問。そこで偶然、伝承医療に出会い、フィールドワークを行う。2021年より現職。地域医療研究、医学生へ文化人類学を教えつつ、薬草や医食同源生活を実践中。単著に『沈黙の医療:スリランカ伝承医療における言葉と診療

プレゼン資料データ – 梅村 絢美

前田昌弘(建築学/京都大学人間・環境学研究科 同・学術越境センター兼担教員)

前田昌弘(京都大学人間・環境学研究科)

2005年4月にスリランカの津波被災地を訪れて以来、同国では漁村やスラム、旧紅茶農園等でフィールドワークを行ってきた。旧紅茶農園バウラーナ村ではアプカスと協働で住まい・コミュニティ再生を実践。著書に『津波被災と再定住』『世界居住文化大図鑑』等。

プレゼン資料データ – 前田 昌弘

イベント参加者の声

イベント終了後にアンケートを行いました。楽しかった、学びになったという声共に、次回への期待や改善点もご指摘いただきました。ありがとうございました!

スリランカの料理については詳しく知らなかったため、非常に有意義な時間でした。また、舌で味わうという企画は、ただ料理についての知識だけでなく5感を使った学びで非常に良かったです。特にアーユルヴェーダの伝承医療のお話が印象的でした。スリランカの人たちの生き方と考え方に感動しました。今回はシンハラ文化でしたが、スリランカにおけるタミルの人々、スリランカの民族や言語交流についても聞いてみたいです。(研究機関勤務・男性)

めちゃくちゃ楽しかったです!濱田さんのコテコテの関西弁のフランクさでスリランカの空気感がとても伝わりました。また、当日の食事も抜群に美味しく、貴重な経験になりました!(民間企業勤務・男性)

あまりスリランカの知識がなかったので、ざっくりとした概要が知れてよかったです。スパイスを焙煎することによる香りの変化がはっきりわかって面白かったです。また、紅茶の淹れ方によってこんなに味が変わるんだ!と驚きました。また家でも試してみたいです。スリランカにはそこまで馴染みがなかったのですが、お話を聞いていて行ってみたくなりました。またいろいろとお話を聞いてみたいです。このイベントをぜひ毎年やってほしいです。(学生・女性)

とてもよかったです。特に舌で味わうがセットでよかったです。ラインハウスのことを知ることができとても興味深かったです。ぜひ宿泊してみたいです。第2回があるとしたら、もっとディープなスリランカ。無農薬の家庭菜園をやっているので、オーガニック事情ももっと詳しく知りたいです。スリランカ料理のクッキングもいいですね。(女性)

終始濱田さんが楽しそうで美味しそうで、思わずこちらもニコニコになりました。スリランカであれこれ食してみた気でいましたが、少しでも知識があるのとないのとでは味わいも全然違うのだろうなと痛感しましたので、今度はもっと知識を深めてスリランカの食を味わい直したいと思いました。また、食を支える農の部分でのスリランカの課題も大変興味深かったです。
また、スリランカという国をより深く知るための導入として大変興味深かったです。お話を聞いて、今後の経済政策や外交政策、社会保障などの国内政策などもっと調べてみたくなりました。建築や生活環境に関しても、南北、また海側と内陸とで面白い地域差があるのだろうなということを旅して感じましたので、そういったあたりも今後調べていきたいなと感じました。皆さまお一人ひとりまったく違った観点からスリランカに向き合わせてくださり、本当にありがとうございました。盛りだくさんで楽しかったです。スリランカの民藝やアートの取り組み、スリランカ人が学ぶスリランカ史なども機会があれば聞いてみたいです。(NPO法人勤務、女性)

スリランカと日本の共通点・相違点が文化だけでなく、食にも通ずるものがあり,よりスリランカを知る機会となりました。観光目線から一歩踏み込んだ視点でスリランカを学ぶ機会となり,より一層、次回のスリランカ訪問が楽しみになりました。専門とする建築・都市の深掘り、「スリランカ人から見た日本」などについても知りたいです。(大学院生、男性)

濱田さんの話は、スパイスとカレーのことがわかりやすく、実物を持参されて香り・色を確認しながらで、理解しやすかった。なにより、カレーにかける情熱が伝わってきた。石川さんの話もわかりやすく、アプカスの活動を通してスリランカの現状が理解できる構成でよかった。ただ、「社会起業」という観点からは、スリランカの貧困やアプカスがNGOとして何をめざすのかまで踏み込んだ話が聞きたかった。大学とNGOが共催し、研究者と実務家が語り合うのであれば、「今」のなかに現地の課題や解決、あるいは食・文化伝承のために何が必要で、日本は、私たちは何ができるのか、在住スリランカ人との交流というところの展開もあった方がよかったと思う。京大にはスリランカからの留学生もいると思うので、彼らの参加も促して、彼らからも話が聞いてみたいです。(国際文化交流協会、有田典代)

第一部は濱田さんと京大カレー部が作ってくれたおいしいカレーが味わえて、石川さんと田畑さんの現地歴長い人とスリランカラブな日本人の方々のそれぞれの視点を知ることができた点は、とても面白く思いました。引率した学生によると、経済学を学んでいることもあってか、荒井先生のお話は聞きやすく面白くて第二部の方が印象に残ったとのことでした。第二部では、荒井先生の経済、梅村さんのアーユルヴェーダ、前田さんの建築と現地の様子を映像で紹介したこと、松本さんの紅茶とおいしい飲み方など広くスリランカの良さを紹介できた内容だと思いました。(沖縄国際大学教員、鹿毛理恵)

スリランカを隅々、奥深くまで知り尽くされ、多くの課題を簡潔にまとめた発表でした。単に「おいしいもの」をつくるだけでなく、食材の説明(例えば、スリランカのシナモンが特別であるなど→セイロン肉桂といいますものね)など、食を通じての文化論にまで切り込んだ発表でした(濱田氏)。スリランカの課題を、日常の生活から問題提起され、その背景やそれを人々がどのように受け止め、乗り越えようと(我慢・共存・あきらめ・したたかさもプラスさせ)しているか、までわかりやすく解説を加えた発表でした。また、野良象など、観光開発から生じる問題なども提示され、考えさせられました(石川氏)。単においしいカレーを追求する以上のこと、成分や手順なども細かく、まさに科学的に!アカデミズムの府のサークルらしい活動に敬意を表しながら、美味しくいただきました。
「ひと」を対象とするという点で、同じ目線、同じ土台に立つ、経済学・政治学(荒井氏は両方こなす)、文化人類学、建築学の3つの学問の巨頭による発表は、研究の中から湧き出た様々な気づきを提示し、アカデミズムの領域から論じ、今後の研究の方向性を示すとともに、スリランカ研究の様々な可能性を明らかにしてくれました(荒井氏、梅村氏、前田氏)。海外協力隊のご経験から、(インドでもなく、他の紅茶生産国でもない)スリランカ独自の「おいしい」紅茶を追及されていることを学びました。スリランカ人以上に、というか、スリランカでもこんなにスリランカ紅茶の特徴を考えている人はいないのではないでしょうか。さらに日本の水にあった紅茶の入れ方・飲み方まで考える活動に感銘を受けました(松本氏)。
とても楽しく、有意義で、学ぶこと多々ある時間を過ごしました。スリランカへの愛と、愛ある悪口(のようなもの、批判)も建設的で、スリランカの抱える諸問題の提示も、普遍性をもつものであると同時に、スリランカという枠組のなかでいかに解決に向けていくべきかを考えさせてもらいました。「スリランカあるある」を拝聴し、同感し、刺激を受けました。皆さまの体験・経験・学んだこと・感じていること・問題意識などを短時間でまとめるのは容易ではないと思いますが、興味深い、いくつかの重い(深刻な)テーマも明らかにされ、充実した1日となりました。感謝!
食は、政治的な話題を避けたい時の逃げ道など平和な話題にもなりますが、歴史性、階級・階層、民族、差別などとも関連してくるテーマです。旅行であれ、仕事であれ、訪れた先(場所、家族)などで相違が生じます。食に関する話題は尽きません。前田さんのご専門の住(家、コミュニティ)も期待したいです。(社会人類学者、高桑史子)

アクセス

主催・共催

主催:京都大学人間・環境学研究科 前田研究室

共催:特定非営利活動法人アプカス
   京都大学人間・環境学研究科学術越境センター
   京大カレー部

連絡:srilanka.ku2023@gmail.com

お問い合わせ

当イベントに関するお問い合わせについては、下記のメールかメールフォームからお問い合わせください。

※一般参加につきましては、2024年2月24日に受付を締め切っておりますが、メディア関係者の方、専門家・研究者の皆様、学生さんで参加をご希望される方は、下記お問い合わせフォームよりコンタクトいただけますと、可能な限り対応させていただきます。座席の都合で参加が難しい場合もございますのでご了承ください。

【メールあて先】srilanka.ku2023@gmail.com

また、下記メールフォームからもコンタクト可能です

※時期や内容によってはご返答までにお時間をいただくこと、ご返答できかねることをご了承下さい。