【Voice】現場5日目 「みんなで石を運ぶ」
【20150302 現場5日目 「みんなで石を運ぶ」】
今朝は既存長屋の住人の方のもてなしで、タミルの伝統料理「イティリ」を頂き、朝が始まりました。
◆みんなで石を運ぶ◆弟子入り2日目、やはり新人は雑用からということで、石を積む棟梁の後ろで石を運んでいたのですが、そこにイタズラ好きなマーニッコムおじいちゃんが乱入(笑)。それで注目してもらえたのか、既存長屋の住人の方たちが石運びに加勢してくれて、一時みんなで石を運ぶことに。おばあちゃんまでも。みんな本当にやさしいです。
◆整形された四角い石◆今回の工事では、基礎に新しい石を、壁の一部には古くなった長屋(築120程度)の壁の石を再利用します。写真では色が違うように見えますが、石自体は同じ種類です。よく見て頂きたいのはその形で、新しい方(グレーの方)は形が乱形なのに対し、再利用の石(茶色い方)はきれいに直方体に整形されていて、120年前にこの長屋のためにとても大きなエネルギーがかけられたことが分かります。
◆大工道具「ランベ」◆建物の各高さを測るのに登場した道具が「ランベ」。この道具一つで、三役こなす優れものです。日本にも似た道具はありますが、こちらの方がかっこいい。上が木製、下が真鍮製。この道具の存在が工事の精度の高さを物語っており、安心材料の一つです。
◆棟梁インディカ◆工事の後、棟梁インディカ氏のおうちにお邪魔。昨年の11月に娘さんが生まれたということで、昼間の現場とは違った、娘を溺愛するインディカと奥さんが歓迎してくれました。彼は、基本的な大工の仕事はお父さんの下で経験を積みながら覚え、窓やドアなど木を使った造作物は学校へ行って習ったそうです。基礎から建具の工事まで彼は全て一人でこなすことができるのです。
今日は通訳の方が役所に出勤ということで、現場には英語が話せる人がいませんでしたが、NGOアプカスさんによる諸々の完璧な手配と、地元の方の本当に手厚いおもてなしで、何一つ不自由することはありませんでした。感謝!明日は現場滞在最終日です(大庭)。