【Voice】長屋再生の現場から③

【20150728 長屋再生の現場から③ 多能工】

今日も快晴、現場から。スリランカ3日目です。

石積みの工事がおおよそ終わり、表面の仕上げとなる左官(塗り壁)工事がひたすら行われています。

長屋の工事は基礎工事から壁仕上げの左官工事、その先の木工事や建具工事まで全ての工事を同じ職人さんが一貫して行います。建設工事に限らないことですが、現代は分業化・専門化を進めることで高度な技術に対応していっているわけですが、バウラーナ村の職人さんの姿を見ていると、一人で全部やってしまい、建物の全てを分かっている「多能工」という働き方も格好良く思えてきます。

ちなみにスリランカでは職人さんに限らず、一般家庭の方も自分でいろんなものをつくってしまいます。

自分の専門だけに囚われずタガを外して、自分のできることを少しずつ拡張していこうとする発想も大切なのでは、と強い日差しを遮ってくれる軒の下で思ったのでした。(大庭)