【Voice】長屋再生の現場から④
松の林業は村人の生業の一部になっているが、松は水分を多く吸い上げるため深刻な水不足の問題を生んでいる。 村近くの木材加工場を訪問。スリランカではチークやマホガニーといった木材がよく見られる。 屋根材のリサーチ かつて広大な紅茶畑だったところには政府の奨励によって松が植えられ、日本でも見られるような林が多く見られる。 屋根頂部についての打ち合わせ中。長屋のもともとの屋根の形を復元しようとしていますが、小さい理由がいくつか重なって施工が難しくなっているので、細かい注意点を確認しました。
【20150729 長屋再生の現場から④ 資材リサーチ】
もう何十日もいるような気がしてきますが、4日目。現場からです。
スリランカでは日本と違って、建設資材は施主が購入して職人がその資材で施工するという発注方式をとることが多く、今回の工事も同じ方法をとっています。今日は現場から少し離れて建設資材のリサーチを行いました。
■紅茶閉鎖後に始まった林業。しかし、、バウラーナ村には紅茶農園閉鎖後に茶畑の跡地に始められた松の林業があります。現在村人の生業の一部にもなっていますが、松は水を大量に吸い上げるため村の深刻な水不足の原因にもなっています。再生後の長屋では村の生活と繋がりの深い地元産のこの松で家具を作ることを検討しており、木材工場へ行って入手可能なサイズなどを調べました。
■ソーラーボイラー工事が行われているバウラーナ村は、他のスリランカの地域と同様に昼間は日差しが強く非常に暑いのですが、標高が高いため夜は長袖を着ないと寒いくらい気温が下がります。現地ではボイラーがあまり普及しておらず、夜は水が冷たく寒いため、村人は昼間に水浴びをしています。こんなに日差しが強くて暑いのに、お湯が出ない。なぜだ!おかしい!!というわけで、開発者の方にもご協力頂いて電気不要で太陽光を集めてお湯を作るボイラーの導入を予定しています。今日はそのボイラーとセットになる貯水タンクを調査。ただ、希望に見合ったものが現地近くでは見つからず、再度コロンボで調査予定です。
その他、屋根に使う板金を購入するため街へ出ましたが、これも在庫不足のためすぐには手に入らず。納期が来週になるとのこと。棟梁インディカとは打ち合わせ済みなのであとは彼に任せたいと思います。明日は滞在最終日です。(大庭)
