【Voice】長屋再生の現場から⑤ 最終日
正面に臨むのは村と共に生きてきた山の松林。 完成までもう一息。 それぞれの時代の生活に合わせて何度も繰り返されてきた増改築、そして今回の再生。長屋は活き続けます。 正面に見える壁は、廃屋となってしまった長屋の石を移築してつくられています。130年前につくられた石積みが再び活き続けます。 自分の城は自分で作る。村では厨房(かまど)は女性が作るのが慣例となっています。女性も逞しいです。 床は牛糞と土を混ぜ合わせたものを塗る伝統的な工法で仕上げます。
コンポスティング、バイオガス、建物の床仕上げ、村にいると牛糞は単なる汚いゴミではなく、大切な資源であることに気づかされ、その概念が変わります。最後は屋根がかかった建物の前でみんなで写真撮影。アーエット ハムウェム!(また会いましょう!)
【20150730 長屋再生の現場から⑤ 最終日】
スリーウィル(トゥクトゥク)で風を切って通う現場も今日が最終日。
一日の作業を終えて最後は長屋の前で集合写真を撮りました。
バウラーナ村のタミル人にも当然いろいろな人間がいて、現場ではさまざまなことが実際は起こるのですが、彼らの笑顔に触れるたびに心が温かくなるのを感じ、このプロジェクトが村への貢献になると信じて前進していかなければという思いが強まります。
滞在は短い期間ではありましたが、体と脳ミソをフル稼働させる現場の毎日はとてもエキサイティングで充実したものとなりました。それも全てバウラーナでの滞在を全面的にサポートしてくれた村の皆さん、そしてNPOアプカスの石川さん、プリヤンタ姉さん、通訳のイシャンカさんのおかげです。本当に感謝しています。
工事の方は屋根頂部を除いて、外観がおおよそ完成というところまできました。
今月末には明石高専の木下君が、現地に乗り込んでくれることになっており、ひとまずこれからは彼の後方支援に回って、一つずつ課題をクリアしていきたいと思います。投稿を読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします!(大庭)
